電気工事士の初任給と手取りはいくら?未経験1年目の給与と求人票の見方を解説

「電気工事士の求人に月給25万円と書かれているけれど、実際の手取りはいくらになるのだろう」


「未経験1年目の給与で、一人暮らしを続けられるのか心配」


電気工事士への就職や転職を考えている方のなかには、求人票に書かれている初任給と、実際に受け取れる金額の違いが気になっている方もいるでしょう。


求人票に記載されている月給は、原則として税金や社会保険料が引かれる前の金額です。実際に銀行口座へ振り込まれる手取りは、月給よりも少なくなります。


また、同じ月給でも、固定残業代や各種手当の有無によって条件は異なります。


本記事では、電気工事士の初任給と手取りの違い、月給別の手取り目安、求人票で確認したいポイントを解説します。




■電気工事士の初任給と手取りの違い

初任給とは、入社後に初めて支払われる給与のことです。


求人票では「月給20万円」「月給25万円」などと表示されますが、この金額がそのまま振り込まれるわけではありません。


給与には、主に次の3つの金額があります。



・基本給

基本給は、残業手当や通勤手当などを除いた給与の基礎となる金額です。


賞与や昇給、残業代の計算に基本給を使用する会社もあるため、月給だけでなく基本給の金額を確認する必要があります。



・総支給額

総支給額は、基本給に残業手当、資格手当、出張手当、交通費などを加えた金額です。


一般的に「額面給与」と呼ばれる金額が総支給額です。



・手取り

手取りは、総支給額から社会保険料や税金などを差し引いた後、実際に受け取る金額です。


求人票に月給25万円と書かれていても、25万円全額が振り込まれるわけではありません。




■電気工事士の給与から引かれるもの

会社員として働く場合、給与から主に次の金額が差し引かれます。



・健康保険料

健康保険料は、病気やけがで医療機関を利用した際の負担を軽減するための保険料です。


保険料率は、加入している健康保険や都道府県などによって異なります。



・厚生年金保険料

厚生年金保険料は、将来の老齢年金や、一定の要件を満たした場合の障害年金、遺族年金などに充てられます。


厚生年金保険料は、給与そのものではなく、給与額を一定の幅に区分した「標準報酬月額」を基準に計算されます。


日本年金機構では、2026年度の厚生年金保険料額表を公開しています。また、2026年4月からは、医療保険料とあわせて所得に応じた子ども・子育て支援金の拠出も始まっています。



・雇用保険料

雇用保険は、失業した場合の基本手当や、育児休業給付、教育訓練給付などに関係する制度です。


雇用保険料率は年度や事業の種類によって変わります。厚生労働省は、年度ごとの雇用保険料率を公表しています。



・所得税

所得税は、その月の給与や扶養家族の人数などをもとに計算されます。


給与からあらかじめ差し引かれ、年末調整によって年間の税額が精算されるのが一般的です。



・住民税

住民税は、原則として前年の所得をもとに計算されます。


高校卒業後に初めて就職する場合など、前年の所得が少ない人は、入社1年目に給与から住民税が引かれないケースがあります。


一方で、翌年度から住民税の支払いが始まり、昇給していても手取りが一時的に減ったように感じることがあります。




■月給別に見る電気工事士の手取り目安

社会保険に加入する会社員の場合、手取りは額面給与の約75%から85%程度に収まるケースが一般的です。


目安は次のとおりです。

額面月給|手取りの目安

月給20万円|約16万円~17万円

月給22万円|約17万5,000円~18万5,000円

月給25万円|約19万5,000円~21万円

月給30万円|約23万5,000円~25万円


上記は、40歳未満、扶養家族なし、社会保険加入を想定した概算です。


実際の手取りは、居住地域、年齢、扶養人数、残業代、交通費、加入する健康保険、住民税の金額などによって異なります。


また、交通費や出張時の経費など、支給方法によっては手取り計算への影響が異なるものもあります。正確な金額は、会社から提示される労働条件通知書や給与明細で確認してください。




■月給25万円の手取り

月給25万円の場合、手取りはおおむね19万5,000円から21万円程度が一つの目安です。


ただし、月給25万円の内訳がすべて基本給とは限りません。


たとえば、次のような内訳になっている場合があります。

  • 基本給21万円
  • 固定残業代3万円
  • 職務手当1万円

この場合、残業をしなくても月給25万円が支払われる一方、一定時間までの残業代がすでに月給に含まれている可能性があります。


別の会社では、基本給25万円に加えて、実際に行った残業分が別途支給される場合もあります。


同じ「月給25万円」でも条件が異なるため、金額だけで比較せず、内訳を確認しましょう。


初任給だけでなく、入社後にどのような技術や資格を身につけられるかも確認してみてください。

イーズテックの採用情報を見る




■電気工事士1年目と2年目で手取りが変わる理由

新卒や前年の所得が少ない状態で入社した場合、1年目は住民税の負担が少ないことがあります。


その後、前年の所得をもとに住民税が計算され、一般的には翌年6月ごろから給与天引きが始まります。


そのため、2年目に昇給していても、住民税の支払いが始まったことで、手取りがあまり増えていないように感じることがあります。


転職者の場合は、前年にも収入があれば入社1年目から住民税がかかります。


初任給だけで生活費を計算するのではなく、翌年度の住民税も見込んでおくと安心です。




■初任給の求人票で確認したいポイント


・基本給と月給の違い

月給には、基本給以外の手当や固定残業代が含まれている場合があります。


求人票で月給が高く見えても、基本給が低いと、賞与や残業代の計算に影響する可能性があります。


月給の内訳が書かれていない場合は、応募や面接の際に確認しましょう。



・固定残業代の有無

固定残業代とは、一定時間分の残業代をあらかじめ給与に含めて支給する仕組みです。


固定残業代がある場合は、次の項目を確認します。

  • 固定残業代の金額
  • 何時間分の残業を含むのか
  • 超過した分が別途支給されるか
  • 実際の平均残業時間

「月給25万円」という金額だけを見て判断すると、入社後に想定との違いが生じることがあります。



・試用期間中の給与

入社後に試用期間を設けている会社があります。


試用期間中も給与や待遇が変わらない会社もあれば、一定期間だけ給与が低くなる会社もあります。


試用期間の長さ、給与、社会保険の加入時期を確認しましょう。



・各種手当

電気工事会社では、次のような手当が設けられている場合があります。

  • 残業手当
  • 休日出勤手当
  • 資格手当
  • 出張手当
  • 役職手当
  • 交通費
  • 住宅手当

手当は、支給条件も重要です。資格を持っているだけで支給されるのか、会社で対象業務を担当した場合に支給されるのかを確認しましょう。



・賞与と昇給

賞与が「あり」と書かれていても、支給回数や金額は会社によって異なります。


入社初年度は在籍期間が短いため、満額が支給されない場合もあります。


また、昇給についても、毎年一律に上がる会社もあれば、資格取得や仕事の習熟度によって決まる会社もあります。


給与の内訳や手当について分からないことがある場合は、応募前に確認するところからでも問題ありません。

給与や働き方について気軽に相談する




■手取りだけで会社を選ばない方がよい理由

給与は会社選びの重要な条件ですが、最初の手取りだけで判断するのはおすすめできません。


電気工事士の収入は、入社後にどのような資格と技術を身につけられるかによって変わるためです。


たとえば、初任給が高くても、資格取得費用がすべて自己負担で、担当できる仕事も限定されている会社では、その後のキャリアが広がりにくい可能性があります。


反対に、教育体制や資格取得支援があり、幅広い現場を経験できる会社では、入社時点では未経験でも、数年後に任される仕事を増やせます。


確認したいのは、次のような点です。

  • 資格取得費用を会社が負担するか
  • 未経験者への教育担当がいるか
  • どのような現場を経験できるか
  • 資格取得後に手当や昇給があるか
  • 現場責任者や施工管理を目指せるか
  • 独立を含めたキャリア支援があるか

現在の給与とあわせて、3年後や5年後にどのような働き方ができるかを確認しましょう。




■電気工事士の初任給から収入を上げる方法



・資格を取得する

未経験者は、第二種電気工事士の取得が最初の目標になります。


資格を取得すると担当できる作業が増え、会社によっては資格手当や昇給の対象になります。


その後は、第一種電気工事士や電気工事施工管理技士など、仕事内容に合った資格を目指します。



・一人でできる作業を増やす

資格を取得しただけでは、すぐに現場を任されるわけではありません。


先輩と一緒に作業しながら、工具や材料の扱い、図面の読み方、安全確認、ほかの業者との連携方法を覚えていきます。


担当できる作業が増えれば、会社内での評価も上がりやすくなります。



・複数の工事を経験する

住宅の配線工事だけでなく、工場や倉庫、店舗、太陽光発電設備、空調設備などを経験すると、電気工事士としての対応力が広がります。


幅広い現場に対応できる人材は、現場責任者や施工管理など、次の役割も目指しやすくなります。



・現場をまとめる力を身につける

電気工事士として収入を上げるには、施工技術だけでなく、現場全体を見られる力も重要です。


材料の準備、作業員への指示、安全管理、工程調整などを任されるようになれば、職長や現場責任者へのステップアップが考えられます。




■イーズテックの未経験者向け給与と資格取得支援

株式会社イーズテックでは、電気工事や太陽光発電設備工事、空調工事などに携わる現場作業員を募集しています。


公開されている求人情報では、未経験者は月給25万円から、経験者は月給30万円からです。


福利厚生や手当として、社会保険、残業手当、出張手当、資格手当、交通費などを案内しています。また、業務に関係する資格の取得費用は会社が全額負担するとしています。


月給25万円の場合、一般的な社会保険料や税金を差し引いた手取りは、約19万5,000円から21万円程度が目安です。ただし、実際の手取りは残業時間、手当、住民税、扶養状況などによって異なります。


イーズテックでは、入社1年目は先輩と現場に入りながら資格取得を目指し、2年目から3年目にかけて現場経験を積むキャリアを示しています。その後は、現場監督や独立を目指すことも可能です。


初任給だけでなく、資格取得や技術習得を通じて、長期的に収入を上げたい方にも適した環境です。




■まとめ

電気工事士の初任給と手取りは同じ金額ではありません。


求人票に記載された月給から、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税、住民税などが差し引かれます。


月給25万円の場合、手取りは約19万5,000円から21万円程度が一つの目安ですが、年齢や居住地域、住民税、扶養人数、各種手当によって異なります。


求人票を確認するときは、月給の高さだけでなく、基本給、固定残業代、手当、資格取得支援、昇給、経験できる工事まで確認しましょう。


株式会社イーズテックでは、未経験から電気工事士を目指す方を募集しています。


実際の給与条件や入社後の仕事内容、資格取得支援について知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。